2025.11.19

持つべきプライドと捨てるべきプライド

年末も近づき、
私の大掃除は、掃除というより儀式みたいなもので、
柱の一本一本も全部拭きます。
棚の中も全部ひっくり返して、使わないものを捨てて、
汚れた軍手などは新しいものに変える。
農具も刃を研いで、
床もえごまオイルを塗って・・・

一般的に言えば、
「そんな時間ない」と言われるぐらい家中掃除をします。

会社経営時も、
忘年会へは行かず、ひたすら掃除。
仕事より優先して大掃除をしていましたね。
忘年会に行かずとも、普段から会えるし、
いちいち行く必要ないと思ってますし、
行くなら新年の抱負を持って、「新年会」。

なぜこんなにおかしなくらい掃除をするかといいますと、
理由はカンタン。

日本は昔から八百万の神々様と共存し、
身の回りにあるもの全てに命が宿るという概念があります。
そして、不要なモノを取り除きますと、
家中の波動がよくなり、
風通しもよくなり、
運が運ばれやすくなってくるからです。


これが、仕事を二の次にしても掃除をする理由です。


身の回りにあるもの、
建っているお家、そして、その柱や建具、
家具にお洋服に家電・・・

これらが機能してくれているから
自分が生活していられる。

台風が来ようと地震がこようと、
壊れずに建ってくれているお家があるから、
私は雨風しのいで爆睡して寝られている。

 

「今年一年無事に建っていてくれてありがとう。
お世話になりました。
来年もよろしく。」

そんな独り言を言いながら
柱や建具を拭いています。


前置きが長くなりましたが、
持っていいプライド、手放すべきプライドは
なかなか難しいですが、
一言でいいますと、
持っていいプライドは
人様から見えない部分について自分がどうあるか?
と思います。
人様から見えない部分は、特に心の中です。
部屋の乱れは心の乱れ。
心の整理ができているかは、
自分が住んでいるお家に現れるものです。

 

人生をどう捉え、どういう自分でいたいか?
どんな在り方でありたいか?

ということです。

拭いた柱や建具にうっすらつく汚れは、
一年の心の知らず知らずのうちについた心の汚れと思って、
自分の心の汚れを取っている気持ちで拭いています。



下着は人から見られるものではありませんが、
女性として、女性であるという誇りを持てる下着か?
汚れていて、色素沈着していても平気か?

こういう見えない部分。

見えない部分にプライドを持つ。
自尊心でもあるかもしれません。


人に騙されても、自分は騙す人にはなりたくない。
(腹立つけど・・・)
お金儲けにはなるけど、そんな仕事でお金は稼ぎたくない。
(お金欲しいけど・・・)
見た目は同じだけど、バレないから原価の安い材料を使うなんてムリ。
(バレないのに・・・)
レンチンご飯、コンビニご飯が楽だけど、そんなご飯ばかり食べている自分がイヤ。
(面倒くさいけど・・・)


大量生産の商品と昔のものづくりの職人さんたちの商品は、
見た目は同じでも、
職人さんが作った商品は、消費者が気付かない部分まで
しっかり作ってあって、
長年使うと、
大量生産の商品は買い替える必要があるけど、
職人さんが作った商品は、年数が経つごとに味わいが出てくる。





持っていいプライドとは職人魂のように
見えない部分にいかにプライドを持つかと感じています。



どんな人でありたいか?のプライドはとても大切で、
それによって、
自己を律したり、所作振る舞いを丁寧にしたり、
自己向上したい気持ちが高まるものです。

どんな自分で在りたいか?のプライド。
これは持つべきプライドです。

逆に、
外面はいい。人当たりもいい。
お化粧も上手にして、オシャレ。
だけど、
ヨレヨレの下着をつけていて平気。
家に帰ると、ぐちゃぐちゃ・・・
ホコリまみれ。
全然平気。

人当たりはいいので、
嫌なことを言われても、ムッとせず、
言われたままの言いなり。
適当に誤魔化す処世術を身に着け、
自分がとにかく悪く思われなければそれでいい。


要は人から見られない部分はどうでもいい。
自分をとことん粗末に扱っている。
反対に外側の見栄えに関しては、
用意周到にキッチリしてる。

こういう人は、
基本的に、欠点を指摘されてものらりくらり。
誤魔化して認めない。
嫌なことが起きれば、人のせい。私は被害者。
そして、人に甘えれないプライドはあり、
カッコいい人を演出して生きていることが多い。

会社でも格好や仕事は一人前だけど、
内面を知ると、
ついて行けない上司とかに出会った経験があるかと思います。


昔、マレーシアからの帰りの飛行機で
「一流商社に勤めている人だろうな」と
思う方が隣に座ってましたが、
身なりもいいけど、顔に品がない。
思った通り、
手を口に当てず、何度も何度も咳をする。
下品極まりなく、だらしなく、ズボラで、
嫌悪感しかなかったです。

客室乗務員を呼んで、
「この人にマスクさせて。マスクがなければ、
この人を他の席に移動していただけませんか?」

 

と言いましたね。

 

ビックリしてまして、
表面は柔和だけど、内面は頑固強情。
今ある自分を受け入れないプライド。
理想の自分像で生きているからです。


どんなに身なりがよく、仕事ができても、
外側は立派ではありますが、
戦場を外れると、酷いもの。
多分、家庭でも奥様にはATM扱いされているだけと思いましたね。




持ってはいけないプライドを持っている人は、
徹して、体裁、外側に意識が向いています。


ですから、
自分が理想とする自分ではないことを指摘されますと、
徹して守りに入り、
持ってはいけないプライドを振りかざすようになります。


持つべきプライドと捨てるべきプライド、
心の中で整理整頓してみますと、
自分が持っている持つべきプライド、
持ってはいけないプライドなど
心の中で輪郭を表してきます。


年末に向けて、
大掃除と一緒に心のお掃除、整理整頓も
ぜひ、やってみてください。