2022.10.15
万能雑草!セイタカアワダチソウ(和名:背高泡立草)⑤
今の季節、どこでも誰もが目にする雑草、セイタカアワダチソウ。
これがとっても万能で、
ハーブティーにしてもよし、草木染の原料ともなり、
私達の生活を潤してくれます。
漢方でも使われており、
漢方名は「一枝黄花(イッシコウカ)」。
漢方としての使い方は、
秋に黄色の花が咲くので、開花時期に全草を採取、
乾燥し煎じて健胃・利尿に、またのどの腫れ・痛みなどに用います。
元々北米原産で、切り花の観賞用として輸入されたのが始まり。
強い生命力で一気に日本中に広まりました。
※セイタカアワダチソウの効果効能
・つぼみには酵素が多く含まれていて、その酵素が毒素や大気汚染などの公害などを体外に排出する作用があります。
また、アトピーの痒み、喘息、人工透析している腎臓、リウマチ、膠原病、乾燥肌にも
効果があると言われ、つぼみの時期に先端10cmほど採取して乾燥させハーブティーとして
飲む方法がオーソドックスです。
ネイティブアメリカンはこれを風邪薬として使っていました。
重要な薬草の位置づけでもあったんですよ。
特に一番は解毒作用です!
※取り入れ方法
・ハーブティー
一番オススメの時期はつぼみの時期。
先端10cmほどカットして、日陰干し。
あとはお好みの大きさにカットしてハーブティーとして飲めます。
ブレンドティーにしても美味しく飲めます。
・パンやケーキ
よもぎパンのような感じの風味になります。
とにかくアクが強いので、茹でてアク抜きしてから
ご使用ください。
・入浴剤
名前のごとく、めちゃくちゃ泡がでます。
まるで、泡風呂に入っているような感じです。
アトピーの改善やデトックスの改善に効果的です。
・草木染め
つぼみの先端10cmほど切り、煮立てたセイタカアワダチソウの中に
染めたい生地を入れて、
手でもみながら10分ほど置きます。
その後、ミョウバンを加え、更にもう一度手もみ。
色の濃淡はお好みで。
開花した花を使うとさらに黄色になります!!
私も先日つぼみでストールを染めてみました。
とっても落ち着いた黄色に仕上がり、
黒いお洋服を来た時に映えますよ。
お湯に入れて2,3分待ちます。
ストールを投入し、手で揉み、その後10分ほど放置。
これを好みの濃さになるまで2,3回繰り返します。
最後に乾燥させて終わり!!
もっと詳しく知りたい方はこちら
↓
※覚書
https://thee-suzukin.com/suuu/my-home/seitaka/
※その他雑学
キク科アキノキリンソウ属多年草(分布:全国)
花粉症の原因と言われていますが、
セイタカアワダチソウは虫媒花のため花粉症の原因にはなりません。
植物には虫媒花(ちゅうばいか)と風媒花(ふうばいか)があります。
虫媒花とは、虫に花粉を運んでもらう植物。
虫に好んでもらうために、派手なお花をつけてみたり、
虫が寄ってくるように香りを飛ばしたりしています。
風媒花とは、風に花粉を運んでもらう植物。
これが花粉症の原因になる植物です。
とにかく風に乗って、ぶんぶん花粉を飛ばすのです。
セイタカアワダチソウと似たブタグサというのがあり、
このブタグサが花粉症の原因です。
風媒花は花粉が小さく大量に花粉を飛ばすので
アレルギーの原因となります。
その点、虫媒花は花粉が重くて少なく風で飛ぶのは
不向きとされています。
セイタカアワダチソウのアレロパシー(他感作用)とは、
根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質、
cis-DEM(シスーデヒドロマトリカリエステル)を
出しており、同じような痩せた土地を好むススキ
の生育の生育制御になります。
このcis-DEMを土壌に蓄積しすぎると、
セイタカアワダチソウ自身の種子に対しても
発芽障害を起こして、自家中毒となり衰退します。
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