2022.05.18

ヨモギの「効能」と「簡単なレシピ」④

ヨモギは身近な薬草です。

ヨモギ茶、ヨモギ餅、ヨモギ蒸しなどなど。

 

もっと身近に普通の生活に取り入れれたなら
さらに私達の身体を元気にしてくれます。

 

買わなくても、採取する時期と場所さえ選べば、
身近に年中効果を実感できるスグレモノです。

 

半端ない生命力で
踏まれても、除草剤を撒かれても、劣悪な環境でも
知らぬが仏で、ぐんぐん成長します。

 

昔の人はその生命力にあやかり
日々の生活に取り入れています。
日本のみならず、ヨーロッパ、エジプトなど
世界中で愛されているハーブです。

 

ちなみにお灸のモグサ(艾)の原料もヨモギの葉です。

 

ヨモギの葉部分は生薬ともなっていて、
生薬名を「ガイヨウ」と言います。

 

※ヨモギの効果効能

・浄血、増血作用
多くのビタミンKを含み、ビタミンKは血液凝固に関わる成分で造血を助けてくれる効果と血液をサラサラにし、
血液をキレイに保つ効果があります。
また出血時は、止血作用もあり、止血した場所にヨモギの葉を当てるなどの民間療法で使われてます。
特に「緑の血液」と言われている葉緑素(クロロフィル)が多く含まれ、鉄分も多く、葉緑素と豊富な鉄分の
相乗効果で造血作用が発揮されているようです。

 

・血流を促進し、冷え性・婦人科系疾患の改善
よもぎ蒸しが有効と言われている理由は、薬効成分が直接粘膜などの肌に触れ、薬効が発揮されるからです。
お茶として飲用するのもありですが、
お風呂に入れたり、よもぎ蒸しを体験すると、さらにこの効果を感じることができると思います。
これもビタミンKが多く含まれているからと言われています。

 

・利尿作用・デトックス効果
老廃物を排出し、新陳代謝を高め、葉緑素の成分が良質な血液を作り血液循環がよくなります。
これが利尿作用やデトックス効果へ結びつきます。

 

・アンチエイジングにも効果的
利尿作用があり、デトックスを促進させ、婦人科系が元気にり、造血すれば、誰だって若返ります。

 

・殺菌効果・抗菌作用
ヨモギに多く含まれている葉緑素(クロロフィル)には強い殺菌作用があります。
また精油成分であるフラボノイドにも強い抗菌作用があり、それがヨモギの抗菌作用の由来と言われています。

 

・食物繊維がほうれん草の10倍
特にヨモギの含まれるクロロフィル(葉緑素)は食物繊維の5000分の1の大きさで、
小腸の奥に蓄積したダイオキシン・残留農薬・有害金属(水銀・鉛)を
取り除く働きがあると言われています。

 

 

※どこで採る?買うなら購入するポイントは?
採る場所は車道から離れていたり、犬が散歩しない場所がオススメです。
どこにでも生えています。
常用するのであれば、根っこから引っこ抜いて、家でプランターで育てても十分育ちます。
ヨモギは除草剤を撒いても、死滅しない強い薬草です。
市販の「無農薬」などの意味不明なキャッチコピーに踊らされないように
購入してください。
無農薬・無肥料・除草剤撒いても元気に生きている植物です。
一番安心は道の駅などで販売されているおばあちゃんの手摘みのヨモギです。
ハンドメイドで乾燥してありますから安心です。

 

 

※収穫ポイントと保存方法
採る時期は5月の新芽が一番オススメ。
この時期を過ぎてしまうと、エグみが増え、苦くてあまり美味しいものではありません。
理由、花が咲く時期を迎えますので、栄養などが全部上の方へ上がっていってしまっています。
栄養価を考えても、つぼみが出てくる前に採取した方が、
葉っぱにまんべんなく栄養価が行き渡っています。
ヨモギ蒸しに使うのであれば、花の部分も採取すれば、年中大丈夫です。

食用は新芽のみ摘んでお茶やよもぎ餅に。
よもぎ蒸しであれば、気にすることはありません。

保存方法は、
採取したヨモギの葉をザルなどで乾燥させるだけ。
緑のものは天日干しではなく陰干しです。
ある程度乾燥させたら、フライパンで軽く煎ってカラカラにします。
あとはジップロックや瓶で保存。

 

私は発酵ヨモギを作ります。
作り方は紅茶と同じ製法です。
ただの乾燥ヨモギに比べて非常に効果を発揮してくれます。
1,1日ほどザルに入れて水分を飛ばし、しんなりさせます。


2,手で揉む。全体をよく揉みます。


3,ふきんに包んで3分ほど蒸します。


4,そのまま半日ぐらい放置

5,ふきんを広げて乾燥させます。


出来上がり

 

 

※取り入れ方法
・お茶
私は野草茶として、ヨモギ・スギナ・ドクダミなどブレンドして飲んでいます。
ヨモギだけ飲んでも問題なく、好みです。

・ヨモギ餅
お餅をついて、茹でてペーストにしたヨモギを練り込みます。

・よもぎパンなど
練り物には色々ヨモギペーストを混ぜてお料理に使えます。

・天ぷら
基本的に山菜・野草は天ぷらにすれば何でも食べれます。
お浸しなどは、クセが強く工夫が必要なので面倒です。
これも好き嫌いで判断されればOkです。

・ヨモギチンキ
瓶に乾燥ヨモギを入れて40度以上のアルコールのウォッカなどに漬け込めば、
化粧水の原料、虫刺さされ、肌荒れなどの皮膚病に有益です。

・入浴剤に
お茶パックなどに乾燥ヨモギを入れたり、ヨモギチンキを入れたりして楽しめます。

・ヨモギ蒸し
さまざまな嬉しい効能がありますが、よもぎ蒸しが婦人科系のピカイチに効果がある理由として、
直接膣の粘膜から薬効を吸収できるからです。
粘膜の吸収率は眼球や口の中なども含め数十倍の吸収率があると言われています。
これはサロンで行うことが効率的かと。
そのサロンがどんなヨモギを使っているか?はきちんと調べたほうがいいかと思います。

・お灸
本物のお灸で使う「もぐさ」はヨモギの葉の裏側にある綿毛を使います。
ちょっと疲れたときなど、手のツボなどにモグサを置いてお灸をすると
スッキリします。
モグサの下に1cmほど切った生姜を台にしてお灸をするのが一般的です。

 

 

※生薬としての覚書
https://www.pharm.or.jp/flowers/post_29.html

※その他雑学
キク科ヨモギ属(分布:全国分布)
キク科アレルギーの人は注意が必要です。
ヨモギの効能は
「浄血・造血・止血」と覚えておくと覚えやすいです。
全国で約30種ほどあり、一般的なヨモギは「カズザキヨモギ」
近畿地方より北で見られる「オオヨモギ」がモグサの原料になっていた。
「カズザキヨモギ」には托葉があり、「オオヨモギ」には托葉がない。
ヨーロッパでポピュラーなのが、「欧州ヨモギ」
日本にも欧州ヨモギは至るところで見ることができ、
欧州ヨモギと在来種のカズザキヨモギの交配したヨモギもあり、
ヨモギはとにかく迷路になり、専門家でも頭をひねる代表薬草です。
高知の阿波地方しか生息していないヨモギ、
北海道の岩場でしか生息していないヨモギなどなど、
ヨモギの研究だけで一生を投じれるほど奥が深いです。

 

 

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